妊娠中も旅行に行きたい!やっていいこと・ダメなこと

赤ちゃんを迎える前に ゆっくりと夫婦の時間を

妊娠中であっても、「楽しみたい」「夫婦2人の時間を過ごしたい」と旅行に行きたくなる方も多いでしょう。万が一のことを考えると旅行にリスクが伴うのは確かですが、気分転換や運動など良い面もたくさんあるため、必ずしも旅行を控えた方がいいわけではありません。すてきな思い出となるよう、旅行先やプラン・交通手段などをしっかりと考えておきましょう。

妊娠中の旅行
ポイント

・妊娠5~7ヶ月頃の体調の良い時期がベスト

無理をせず、余裕をもったプランで

・海外旅行は避けよう

・リスクのある人は旅行は控えて

・旅行先で少しでも不調を感じたら近くの病院にかかろう

妊娠時期ごとの注意事項

● 初期 つわりで身体への負担が大きい時期
妊娠初期(12週まで)は流産しやすい時期。初期の流産は旅行が原因となることは少ないが、赤ちゃんがまだ不安定な時期なので旅行は控えた方がよいでしょう。また、個人差はありますが、つわりがある方は身体がしんどく楽しめないことも多いかもしれません。

● 中期 安定期の5~7ヶ月がベスト時期
旅行に行く場合は、一般的に安定期といわれる時期に入り、体調が落ち着いてきたころが最適な時期です。定期健診で問題なく、医師から安静を指示されていないのであれば大丈夫です。ただし、激しいアクティビティは避け、通常の生活と同じような活動量に留め、決して無理はしないようにしましょう。

● 後期 転倒や急なお腹の張りに要注意
後期の旅行は避けた方がよく、「どうしても」という場合は近場で楽しむのに留めましょう。お腹が大きくなった身体では転倒のリスクも増え、また特に臨月はお腹が張りやすくお産が早まることもあります。なにかあったときには、すぐにかかりつけの病院に戻れる距離にしましょう。

旅行先選びのポイント

温泉
妊婦さんにとって身体を温めるのはとても大切なこと。長湯のしすぎと転倒には十分注意してください。
温泉の泉質が赤ちゃんに影響することはありませんが、感染症のリスクは0とはいえないため、気になる方は部屋にお風呂がついているタイプを選ぶとよいでしょう。

・自然
のんびりと楽しみ、決して無理をしないのが原則です。また、足場が悪く転倒のリスクがある場所も多いため、十分な下調べと装具などで万全の準備をしましょう。

海・川
海水は細菌感染の心配があるため、身体を海水にはつけず、足をつけるくらいがいいでしょう。妊娠中は身体が疲れやすいため、急な体調不良に要注意。
船に乗る場合、遊覧船やクルーズはよほど問題はないですが、自分で漕ぐタイプの船はお腹に力が入り圧迫される危険があるのでやめましょう。

テーマパーク
妊娠前のような、タイトなスケジュールや激しいアトラクションは厳禁。あれこれと欲張らず、のんびり楽しみましょう。可能であれば真夏・真冬の厳しい気候の時期や、混雑する時期は避けてください。休憩場所の目星をつけておくと安心です。

旅行をより楽しむために

母子手帳・健康保険証を持っていこう

旅先の病院で受診する可能性もあるので、必ず持参しましょう。

旅先の近隣の病院を探しておこう

無理をしないが原則ですが、たまたま旅先で体調不良になってしまうこともあるでしょう。もしものときのために、近くの産婦人科などの医療施設を調べておきましょう。救急受診を行っているような大きな病院もあるとなお安心です。

食事は気を張り過ぎず楽しんで

食事は旅の楽しみの1つ。生肉や・ナチュラルチーズは避けるなど通常の生活と同様に気を付ければよいでしょう。お刺身やお寿司、うなぎなどは食べ過ぎない程度なら大丈夫です。

かかりつけ医と宿泊先に事前報告

「止められるかもしれない」「私は大丈夫だろう」と黙って旅行に行く方もいらっしゃるいますが、事前に医師や助産師に相談してもらえてば、トラブルを避けつつ旅行を楽めるよう情報を提供することもできます。また、宿泊先にも妊娠中であることを伝えておくと、急な体調の変化などに対応してもらいやすいでしょう。

今の自分にとって何が大切かをよく考えて

妊娠中の旅行は、メリット・デメリットをしっかり理解した上で、なにを選ぶかをしっかり考える必要があります。計画の段階からお腹の赤ちゃんのことを考え、自分の体と向き合い、今の自分にとって大切なことを慎重に考えてください。少しでも不安があれば、かかりつけ医や助産師に相談しましょう。

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