Q 妊娠中は薬を飲んだらいけない？
A 市販の薬を自己判断で飲むのは避けてください
薬の種類によっては、胎盤を通じて赤ちゃんにも届いてしまうものがあります。すると、赤ちゃんの身体は未熟なためうまく薬の成分を分解することができず、成長に影響を及ぼしたり障害が起こる危険が指摘されています。市販の薬は病院で処方されるものより成分が弱いものが多いといわれることもありますが、必ずしもそうではありません。安易な自己判断で服薬せず、医師や薬剤師に相談しましょう。
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Q 赤ちゃんにはどんな影響があるの？
A 催奇形性や成長阻害などの危険が指摘されています
薬が胎盤を通じ赤ちゃんに届いてしまうことで、催奇形性（おなかの赤ちゃんに奇形をつくる作用）が働いたり、赤ちゃんの成長の妨げ、臓器障害、羊水量減少などが起こったりするリスクがあります。奇形児が生まれてくる確率はもともと約１〜２％は存在し、薬の影響によって催奇形性が生じた場合には、奇形児が生まれる確率が約２～３％に上昇するといわれています。
もちろん薬を飲んだからといって必ずそのようなことが起こるわけではありませんが、リスクのある薬が存在することは心に留めておいてください。
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Q 薬が欲しいときはどうすればいい？
A 病院で「妊娠している」と伝えたうえで処方してもらいましょう
産婦人科であれば赤ちゃんに悪影響なものが処方されることはありません。妊娠中でもお腹などに症状がなければ産婦人科でなく、お近くの内科や専門科に相談しても大丈夫です。その際も必ず妊娠していることは伝えてください。
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Q 妊娠前から治療のために常用している薬がある場合は？
A 勝手に服用をやめず、主治医に妊娠のことを伝えましょう
治療に必要な薬はしっかりと服用することも大切です。自己判断で薬を中断してしまうと、かえってお母さんの身体に、そして赤ちゃんに危険を及ぼすことがありますので、必ず主治医に相談しましょう。また、妊娠する前に治療のため薬を処方されたときは、妊娠の希望があることや妊娠する可能性があることを医師に伝えておきましょう。
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Q 花粉症の目薬や点鼻薬は使ってもいいの？
A 局所的に作用する薬は基本的に問題ありません
耳鼻科や眼科、産婦人科で処方される目薬（点眼薬）や点鼻薬は、基本的に限られた部位にだけ作用する薬のため、医師や薬剤師から指示された量・回数を守って使用すれば赤ちゃんへの影響はない場合がほとんどです。同じく皮膚の塗り薬も体内に吸収されるのはごく少量なので問題ありません。
ただし、中には全身へ吸収されるものもあるので、全ての薬が安全と言い切れるわけではありません。不安に感じた場合は医師や薬剤師に相談してください。
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Q 妊娠と気付かず薬を飲んでしまった。どうすればいい？
A まず医師に相談し、妊婦健診で経過をみましょう
薬を服用したのが妊娠４週未満であれば、この時期は赤ちゃんの器官はまだ形成される前ということもあり、薬が奇形などを引き起こすリスクは低いといえます。妊娠が継続できていれば特別気にする必要はありません。初診で医師に相談したうえで、引き続き妊婦健診をしっかり受け、赤ちゃんの経過をみましょう。
薬の服用において最も注意が必要なのは、妊娠４～７週です。この時期は赤ちゃんの中枢神経や心臓などの重要な器官が作られるため、薬の影響も受けやすいとされます。薬を飲んでしまったときは必ず医師にお伝えください。飲んだ薬の種類や量、期間などを正確に伝えて、指示を受けてください。
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Q 出産後や授乳中は薬を飲んでもいい？
A 母乳に移行する薬に気を付けて
授乳中も一部の薬は母乳中に分泌され、それを飲むことで赤ちゃんに移行します。ただし、妊娠中にお腹から赤ちゃんに移行する量に比べると格段に少なく、赤ちゃんに影響を及ぼすリスクは少ないといわれています。一部、抗がん剤や抗不安薬、睡眠薬の中には授乳中に飲んではいけないものがありますので、不安があれば、授乳していることを伝えて処方してもらうのがいいでしょう。
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Q 漢方薬やサプリメントは飲んでもいい？
A 『妊婦用』のもののみに留めましょう
漢方薬も医薬品なので、市販のものを自己判断で服用するのはやめましょう。
また、サプリメントであっても『妊産婦さん用』のものを選ぶようにし、市販や個人輸入のものは避けてください。ビタミンの中には、妊娠中に過剰摂取すると赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす危険がありますので要注意です。サプリメントはあくまで食事で不足がちな栄養を補助するものです。葉酸は妊娠初期の摂取が推奨されています。葉酸以外のサプリメントは、食事から十分に摂取できないな場合や、鉄分の補給方法などとして使用しましょう。
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お薬のことで少しでも心配があれば 医師や薬剤師に相談しましょう！
